brush.seiyaのブログ

東京町田でオリジナルの革財布を製作、販売しております。brushという名前で活動させて頂いております。

男の拘り

皆さんこんにちは!brush長谷川です。


気管支炎にかかっておりまして、毎晩39度超えの熱が夜中に出るという生活を10日間も送っております。

MAXでは41.2度を記録し、達成感すら感じました。

本当にただの気管支炎なのか…。本日お医者様に再診し、血液検査を受けてきました。明日結果がわかるみたいです。

10日間あまりご飯も食べれておらずガリガリでございます。改めて手洗いうがいの習慣をつけよう…


そんな感じで製作もままならないので、今ある在庫を販売するだけの毎日です。発送処理だけはなんとか予定通り終わらせております。

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creemaさんの、「今週注目の新作100選」にショートウォレット/プラムを選んで頂きました。もう掲載は終わってしまったと思います。

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さっそくお買い上げ頂きました。

プラムっぽい可愛い色です。

プルアップレザーのしっとりした感触がなおさら果物感を感じます。


そしてまぁ10日もベッドの上にいると流石に暇を持て余しまして、熱の下がった僅かな時間にこっそりベルトを作っていました。

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これは方眼紙を細く切って繋げたサンプルです。

エスト測ってその長さ+バックルの折り返し分+5センチ+剣先分10センチ

すれば、真ん中の穴を使った時にピッタリのベルトができるのですが、誤差が出そうだし心配性なので一応型紙を作ってます。

+5センチっていうのは穴の間隔が2.5センチなので、穴2つ分ということです。

ベルトの穴の間隔は2.5と相場が決まっております。剣先も10センチくらいが一番多いと思います。

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何より今回拘りたかったところが、バックルを止める部分のデザイン。

カシメ2つでバックルとサルカワを止めるまぁありがちなデザインなのですが、ここの間隔が美しいのがいいなぁと思いまして。

革の厚みによる誤差がでますので後で革を使ってサンプルを作ろうと思います。


こんな部分誰も見ないのでテキトーでもいいのですが、やはり男は自分にしかない独特なこだわりを持っています。

先日受けたご相談なのですが

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土屋鞄さんのL字ファスナーをルガトーで作ってくれませんかというもの。

なるほど、ステキなシルエットですね。寸法をあえて大きく取りわざと横長にしてRも緩やかにしてますね。


こういうご依頼を嫌う作り手の方も結構いるみたいです。「私にパクリをしろっていうのか!ならオリジナルを買いなさい!」ってことみたいです。

私はプライドは特にないので、オリジナルの製造元から訴えられない限りお客様のご要望には応えたいと思ってます。

修理屋ではパーツをコピーするのを何度もやってきましたので、真似て作るのは得意な方です。むしろやる気が出ますよね。


紳士は拘りだすと少年のように情熱的になります。私もそうですのでよくわかります。大学生の頃マウンテンパーカーの襟の高さに拘りがあり、ちょうどいい高さの物を求めた結果気がついたら20万近くマウンテンパーカーに使っていました。

結局納得がいったのはホグロフスとクレッタルムーセンのジャケットでしたね。ちょっと後悔してます。


話は戻りますが、要するに「この財布を真似て作って!」というご依頼も歓迎でございます。

しかしながら製図、型紙作りと1から全て製作することになりますので、フルオーダーという形になりオリジナルよりも高くなってしまいます。

それでもよろしければ一度ご相談下さい!